次に読む本に困ったら、人気作家のデビュー作はいかが? これがデビュー作? 完成度がすごいデビュー作5選

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次に読む本に迷ったら、人気作家のデビュー作はいかが? どんな人気作家にもスタート地点があります。初々しさや情熱や、冒険やアイデアがぎっしり詰まった、それぞれの作家さんの原点に触れ、新たな小説の世界を探求してみてはいかがでしょうか。デビュー作ながらデビュー作とは思えない完成度の小説を5作品紹介しますので、次に読む本の参考になさってください。

『放課後』東野圭吾

私立女子高校で起こる連続殺人事件に、主人公の数学教師 前島が巻き込まれていきます。

もう、冒頭から主人公の前島が鉢植えを落とされて命を狙われるという、前置きなしの事件の始まりに、頁をめくる手が止まらなくなること間違いなし。この女子高のなかに自分を殺そうとする生徒がいるかもしれないと、疑心暗鬼になりながら授業、放課後の部活と日常生活を送る前島。そんななか更衣室で生徒指導の村橋が死んでいるのを見つける。次々と現れる個性的な女子生徒に犯人候補。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が起き…。

冒頭から読者をひきつける展開に加えて、テンポが良く軽快な文体で読書が苦手な方にもお薦めです。

デビュー作とは思えないほど完成度が高い!! 乱歩賞受賞も納得です。

淡々と雑談もせず機械のように授業を進めることから、生徒からはマシンというあだ名をつけられる主人公。ここから派生してガリレオの湯川先生が生まれたのかな? と思って読んでました。

前島は湯川先生とは違ってちょっとクズ男なので好きにはなれないですが。

東野圭吾さん初読みです。他の作品も読みたくなりました。


『風の歌を聴け』村上春樹

海辺の町に帰省した「僕」と、友人「鼠」と、指が四本しかない女性との、ひと夏の物語です。

小説の舞台となる70年代初頭の神戸・東灘・芦屋といえば、異国情緒にあふれ、若者たちのあこがれの街でした。70年代は学生運動が下火になり、1966年のビートルズ来日もあいまって欧米文化への憧れが強い時代でした。対ドルレートは固定制の360円だったので海外旅行は一般人にとって夢のまた夢。欧米文化への強い憧れは、欧米文化を感じられる街への憧れと繋がっていました。そういう時代背景をふまえてこの小説を感じてみてください。

当時、関西の田舎に住んでいた僕の趣味趣向に影響を与えた作品です。春樹作品の時間同じ風が、後に続く作品にも流れているように感じます。

村上春樹さんの空気感はこの作品にすでに出ていますね。

ストーリーがあるわけでもないのに、引き込まれていくのは不思議です。

ちなみに三部作になっていますよ。



『告白』湊かなえ

デビュー作にして、第6回本屋大賞を受賞した本作は、我が子を校内で亡くした女性教師の「告白」から始まります。級友、犯人、犯人の家族と異なる視点から語られ、事件の全体像が浮かび上がってきます。

前半で早くも犯人が分かってどうなるのかなと??

ミステリーではあまりない展開に新鮮な感覚で読めました。

読み終えて暗い気持ちになるけれど、クセになる不思議な作家さんです。

救いのない残酷な世界はどこにでも存在します。

小説に読後の快感、爽快感はないけれど、

こういうことを起こさないようにと考えさせられる問題作でした。


『スタイルズ荘の怪事件』アガサ・クリスティー

ミステリーの女王、アガサ・クリスティーのデビュー作もまた傑作。スタイルズ荘で年老いた資産家の女性が毒殺される。この館に招待されていた退役軍人のアーサー・ヘイスティングスは、友人のエルキュール・ポワロに助けを求めるという展開の、王道中の王道の小説です。

海外ミステリー小説を読むコツは、登場人物と相関図を書いて頭にイメージ図を作ることです。カタカナの名前は覚えにくいので、小説から浮かんだイメージを似顔絵にするのもお勧めです。

ミステリーの古典中の古典だけど、めちゃくちゃ面白い。

アガサ・クリスティーの薬剤師助手だったころの知識が生かされているらしいです。

続く作品でも毒物はわりと出てくるので納得です。

後半からラストにかけての怒涛の展開は、これぞミステリの王道!

アガサ・クリスティーのポアロシリーズ全作読みたいです。

『月光ゲーム』有栖川有栖


少女漫画の主人公のような名前の「男子」大学生、有栖川有栖と江上先輩の、後輩・先輩コンビが活躍します。夏合宿で矢吹山にやってきた英都大学推理小説研究会の面々と、偶然一緒になった他の大学のメンバー一行を、思わぬ事態が待ち受けていた。

山が噴火し、山から下りれなくなり恐怖に陥る一行、そして現れる殺人鬼!!

江上シリーズ、火村英生シリーズと人気シリーズを生み出した、現代のエラリー・クイーン、有栖川有栖のデビュー作を是非読んでみてください。

有栖川有栖さんの作品はほぼ読んでます。

有栖川有栖っていう名前のつけ方が、もう天才です。

アリスが男子っていうのがもう、あらぬ妄想をかきたてられますが、

そういうシーンはないのでご安心を(笑)。

デビュー作から読みやすい。

小説というより、面白いパズルを解いている感覚がいい。

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