ノーストレスで読書を楽しみたい時におすすめ。最期まで安心して読める大衆文学作品5選。

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寝る間のささやかな時間や、貴重な休日や休憩時間に読書をするなら読んでいて楽しい作品を手に取りたいものですよね。本記事では最期まで安心して読める大衆文学小説をご紹介しておりますので本選びのご参考になさってみてはいかがでしょう。

『1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作』 赤川次郎・江国香織ほか

赤川次郎さん・江国香織さん・角田光代さん・田丸雅智さん・中島京子さん・原田マハさん・森浩美さん・吉本ばななさんなど豪華な作家さんたちのの短編集です。

短編でありながらも深さを感じるものばかりで、読みごたえがあります。

赤川次郎さんの「仕事始め」はとても前向きな気持ちにさせてくれましたし、森浩美さんの「最後のお便り」はジーンと来て涙が出てきました。読んだ後に親孝行がしたくなります…。

吉本ばななさんの短編は独特のすーんとした空気感を感じました。切なくなったり、感動したり、本当の友情を感じたり、家族を大切したくなったり、どれも感情をくすぶられるものでした。

本作品のタイトルの通り、ちょっとしたご褒美として通勤電車や夜寝る前に読むのにぴったりです。

ちなみに私は読み始めると止まらなくて1時間ちょっとで一気読みしてしまいました。

『父からの手紙』 小杉健治

家族愛がテーマの1冊です。

幼いころに家を出ていった父親から姉弟に手紙が毎年届く一方で、ある青年は警官を殺し服役を終えて出所します。

この姉妹と青年とのそれぞれの家族がやがて一つの事件を通じて繋がります。

本作品を読んだ感想としては何よりも家族を愛し、子供のことを一番に思うからこそ嘘をついた父親の真実に驚きました。その嘘が法律的には間違っていたとしても、家族にとっては愛を感じられる嘘だったと思います。

まったく接点のないように思う2つの家族が途中から一つに繋がっていくところが上手く描かれていて、終盤は一気に読んでしまいました。

あの時に嘘をつかなかったとしても、違う形で幸せになっていたのではないかと思うとやりきれない無念さを感じました。

生きることと愛することを考えさせられます。

『アンと青春』 坂木司

「和菓子のアン」の続編です。

デパートの和菓子屋「みつ屋」でアルバイトとして働く杏子が小さな謎を解いていく物語です。

前作から成長した杏子と再び出会えたような気がして嬉しくなりました。前作と同様に季節の和菓子や奥深い歴史も出てきて、登場する和菓子をネット検索してしまうくらい魅力的に描かれています。

本作でのみつ屋にやってくるお客様は少し暗さがあったり、ひと癖あったりと1作目よりも棘のある接客が多いように感じました。

謎解きは少なかったですが、杏子の仕事や人間関係の悩みなどが細かく描かれていて、自分の新人アルバイトの頃を思い出し懐かしくなりました。一生懸命に相手の気持ちを理解しようとする人懐っこさと、真剣に考える杏子のまっすぐなところに愛着がわきました。

ほっこり温かいストーリーです。時間に余裕があれば前作の『和菓子のアン』と併せて読むと本作品をより楽しめます。

『コンビニ人間』 村田沙耶香

本作品は2016年(第155回)芥川受賞作品、累計発行部数100万部を突破した作品です。

36歳未婚、恋愛もしたことがない主人公の恵子。

恵子は18年間コンビニでアルバイトとして働き、食事はコンビニ食のみ、コンビニで働くことだけを考えて生きいます。

幼いころから「普通でない」と言われ、普通が何かわからないけれど、コンビニに溶け込むことで普通ではないことを隠して生きています。

ある青年と一緒に住むようになりコンビニから離れようとするが、またコンビニと共に生きていくという不思議な物語です。

恵子のコンビニに強く執着して生きている姿は怖さがありました。普通でないことが「変な人」という位置づけになり、はみ出てしまい、生きづらくなることが巧みに描かれています。

「普通でいる」ということがもしかすると一番難しいのかもしれない。個人的にはそう感じた1冊です。

難しそうなテーマに聞こえますがとても読みやすい内容となっています

『藤田先生のミステリアスな一年』 村瀬継弥

六年一組の担任の藤田先生は魔法(手品)を使って生徒の心をつかんでいきます。

ただ注目を集めるために魔法を使うのではなく、そこには先生からのメッセージや生徒たちへの深い愛がありました。

卒業して先生が定年後に入院し、元生徒たちがお見舞いに行くところから当時を振り返る形でストーリーが始まります。

ほっこりしていて、生徒たちも素直で安心して最後まで読める小説でした。

ただ個人的は感想として、生徒達の個々の性格や心理が細かくは描かれていなかったので読みながら一人ひとりを想像できなかったことはで少し物足りなかったかなと思いました。

先生の設定が面白いのですが、何人かの生徒にスポットを当てて、家庭の背景や、その友人関係、性格の描写があればより小説の世界に入り込めた気がします。

読み終えたとき、なんだか心が温まる気持ちになりました

ノーストレスで読書をする方法はある?

本記事ではお休みの日に読みたいノーストレスで読めるおすすめ小説をご紹介しました。

普段、学校や仕事で疲れている時に読むなら疲れが癒されるような読書をしたいですよね。

休日は読書をしたいけど普段デスクワークで疲れた目も休めたいな・・なんて日もあるでしょう。

そんな時には休日限定でオーディオブックという『聴く読書』を始めてみてはいかがでしょうか。

ご興味のある方は下記記事でオーディオブックについてまとめてありますので宜しければご参考になさってくださいね。

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