読みたい本に迷ったら原作が映画化された小説を読もう!【直木賞受賞作品編】

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次に読みたい本が決まらない場合は映画化された原作の小説を手に取ってみてはいかがでしょうか。本記事では後に映画化された直木賞受賞作品を特集しています。

「蜂蜜と遠雷」 恩田睦

ピアニストの登竜門のコンクールを描いた物語です。

コンクールの出場者には、かつて天才少女と注目されるも母の死によりピアノと距離を置いていた音大生、年齢制限のため今回が最後の出場の努力家のサラリーマン、コンクールでは常連で才能を持つ青年、ピアノの英才教育を受けていないが有名音楽家に見いだされ出場した少年など個性豊かな人たちが出てきます。

まるでコンクールを見学しているかのような錯覚に陥ります。

それぞれが弾く鍵盤の音は楽しそうなやピアノへの愛に溢れた温かい音であったりと、葛藤からの不協和音など本から不思議と音が聞こえてきます。

恩田さんの表現力に圧倒されました。本を読んで音楽を感じ、心が熱くなる1冊です

映画版「蜜蜂と遠雷」もおすすめですね。小説で見るか映画で見るかどちらがおすすめなのかは甲乙つけがたいところです

「まほろ駅前多田便利軒」 三浦しをん

便利屋を営む多田の前に突然現れた同級生の行天が居候しはじめてからの1年間の話です。

便利屋という頼まれた仕事はなんでも引き受けていく中で、事件に巻き込まれていきます。ヤクザの古巣に乗り込んだり、薬の売買にからんだ危ないアルバイトをしようとする小学生を救ったり、放っておけない性格の二人はぼやきながらも人助けをします。

そして多田の背負う罪悪感と、行天の過去の悩みが明らかになり、よりストーリーが深く進んでいきます。性格の正反対な二人のコンビは泥臭さもあるのですが、憎めず病みつきになります。読んだ後は温かい気持ちになりました。

映画化された「まほろ駅前多田便利軒」では瑛太さんと松田龍平さんが主人公の便利屋を演じました

「ファーストラヴ」 島本理生

女子大生が父親を刺殺した事件を通じて、臨床心理士と弁護士が事実を紐解いていくサスペンス物語です。

幼少時代の性的精神的な虐待、複雑な家族関係などが絡み合い、彼女の中で押し殺していたものが事件として露わになり読んでいて苦しい気持ちになるかもしれません。子供時代の経験が大人になってからの影響力に小説ながらも驚きました。

心に傷を抱えた人が沢山出てくるので、人の心の繊細さ、歪みに考えさせられます

臨床心理士の夫が物語の中で癒しの存在を発揮してくれたので暗い小説という印象を受けずに読むことができました。裁判の結末は素直に喜べるものではないですが、少し明るい未来が垣間見えたのでよかったです。

映画「ファーストラブ」もとてもいいです。小説も映画もどちらもいい作品ですね

「対岸の彼女」 角田光代

女社長の葵と専業主婦の小夜子を中心に、女性ならではの嫉妬、羨み、自由、孤独などを描いています。

学生時代は対等な立場であったのに、独身と結婚、キャリアウーマンと専業主婦とお互いの生活が変化すると共に関係性にヒビが入っていきます。人と比べてしまうこと、孤独を感じてしまう気持ちに現実味があり、特に女性ならば共感できる点が多いのではないでしょうか。

30代になってから読んだこともあり、余計に理解できたのかもしれません。心の中に人には打ち明けられない黒い部分をこの小説が代わりに吐き出してくれたような気がします。周りが羨ましくなったり、嫉妬心を持つ自分自身に嫌悪感を抱いている人に是非読んでほしいです。自分だけじゃないのかと気持ちを楽にさせてくれると思います。

30代以降の女性にぜひ見ていただきたい物語です。また、映画版「対岸の彼女」もおすすめです

「小さいおうち」 中島京子

昭和初期に裕福な一家に女中として仕えていたタキが年をとってから当時のことを回想する物語です。

時代は戦争の前後にわたるのですが、暗いことばかりではなく、戦前の子供と奥様とのデパートへのお出かけなど良き日本の時代も描かれています。また奥様と旦那の部下との秘かな恋愛もつづられています。

タキの晩年にわたる強い責任感と罪の意識は切ないものがあり、心が打たれます。また家の間取り図が頭に想像できてしまうくらい細かな描写で、まるで読み手が当時の世界にいるような疑似体験ができる小説です。

これほど読み手に想像させてしまう文章にも感動しました。

何度も読み返したくなる1冊です。

山田洋次監督を務めた「小さなおうち」も小説とはまた違った世界観でこれもまた楽しめましたね





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