おうち時間の読書におすすめしたい大衆文学小説4選。

大衆文学

休日はアウトドアもいいけどおうちでゆっくりと読書をするようなインドアな休日もいいですよね。今回ご紹介するのは4つの大衆文学小説です。

読みたい本が決まらない時は大衆文学がおすすめ。

今まで店頭やネットで見かけた時はあったけどまだ読んでいない小説・・そんな作品を次の休日にでも読んでみませんか?

隙間時間のご褒美♪人気作家8名の短編小説が収録された【1日10分のごほうび】

著者:赤川次郎・江国香織・角田光代・田丸雅智・中島京子・原田マハ・森浩美・吉本ばなな

豪華な作家さんたちのの短編集です。短編でありながらも深さを感じるものばかりで、読みごたえがあります。

赤川次郎さんの「仕事始め」はとても前向きな気持ちにさせてくれましたし、森浩美さんの「最後のお便り」はジーンと来て涙が出てきました。読んだ後に親孝行がしたくなりました。

吉本ばななさんの短編は独特のすーんとした空気感を感じました。切なくなったり、感動したり、本当の友情を感じたり、家族を大切したくなったり、どれも感情をくすぶられるものでした。

この文庫の表題どおり、ちょっとしたご褒美として通勤電車や夜寝る前に読むのにぴったりです。

私は止まらなくて1時間ちょっとで一気読みしてしまいました。

子を持つ親が読むと考えさせられる「家族愛」がテーマの1冊【父からの手紙】

著者:小杉健治

幼いころに家を出ていった父親から姉弟に手紙が毎年届く一方で、ある青年は警官を殺し服役を終えて出所します。

この姉妹と青年とのそれぞれの家族がやがて一つの事件を通じて繋がります。

何よりも家族を愛し、子供のことを一番に思うからこそ嘘をついた父親の真実に驚きました。その嘘が法律的には間違っていたとしても、家族にとっては愛を感じられる嘘だったと思います。

まったく接点のないように思う2つの家族が途中から一つに繋がっていくところが上手く描かれていて、終盤は一気に読んでしまいました。

あの時に嘘をつかなかったとしても、違う形で幸せになっていたのではないかと思うとやりきれない無念さを感じました。

生きることと愛することを考えさせられます。

ほっこり心温まる小説「和菓子のアン」の待望の続編【アンと青春】

著者:坂木司

「和菓子のアン」の続編です。

デパートの和菓子屋「みつ屋」でアルバイトとして働く杏子が小さな謎を解いていく物語です。

成長した杏子と再び出会えたような気がして嬉しくなりました。前作と同様に季節の和菓子や奥深い歴史も出てきて、登場する和菓子をネット検索してしまうくらい魅力的に描かれています。

本作でのみつ屋にやってくるお客様は少し暗さがあったり、ひと癖あったりと1作目よりも棘のある接客が多いように感じました。

謎解きは少なかったですが、杏子の仕事や人間関係の悩みなどが細かく描かれていて、自分の新人アルバイトの頃を思い出し懐かしくなりました。

一生懸命に相手の気持ちを理解しようとする人懐っこさと、真剣に考える杏子のまっすぐなところに愛着がわきました。

「アンと青春」の前作「和菓子のアン」はこちらです。ほっこりと癒されたい方におすすめの「アン」シリーズです。

「普通」とは?考えさせられる1冊です。第155回芥川賞受賞作品【コンビニ人間】

著者:村田沙耶香

36歳未婚、恋愛もしたことがない恵子。

恵子は18年間コンビニでアルバイトとして働き、食事はコンビニ食のみ、コンビニで働くことだけを考えて生きいます。

恵子は幼いころから「普通でない」と言われ、普通が何かわからないけれど、コンビニに溶け込むことで普通ではないことを隠して生きています。

ある青年と一緒に住むようになりコンビニから離れようとするが、またコンビニと共に生きていくという不思議な物語です。

恵子のコンビニに強く執着して生きている姿は怖さがありました。

普通でないことが「変な人」という位置づけになり、はみ出てしまい、生きづらくなることが巧みに描かれています。「普通でいる」ということがもしかすると一番難しいのかもしれません。

どんな小説を読みたいか悩んだ時は芥川賞受賞小説を手に取るようにしてます

「僕たち、コンビニ人間です」又吉直樹×村田沙耶香 「文藝春秋」10月号

小説を読むなら大衆小説は外せないカテゴリーです。

小説は読者の属性やその時の心情でその感想はそれぞれですが、「これは面白かった」と思える作品に出会う度に嬉しくなります。

皆さまにとって1冊でも多く「良かった」と思える作品に出会えることをお祈りしています。

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