みんなが寝静まる頃、静かな夜にじっくりと読みたいおすすめ小説特集。PART2

こんな時に読みたい

電話も鳴らない、誰にも話しかけられないような自分だけのちょっとした自由な時間といえば就寝前のちょっとした時間です。この時間帯をちょっとした読書時間に充ててみませんか?

就寝前にちょっとした読書を習慣にすると睡眠の質が上がったり、精神安定やストレス軽減の効果が見込まれるそうです。

しかし自由時間だからといって睡眠時間を削ってまで長時間読書をしたり内容が刺激的なものを読むとかえって逆効果にる恐れもあります。

本記事ではおやすみ前に毎日少しずつ読みたくなるような本をご紹介しています。

映画化されたロングセラー小説「日日是好日」の待望の続編【好日日記 季節のように生きる】

著者:森下典子

森下典子さんの代表作「日日是好日」の続編として刊行されたものです。この「好日日記 季節のように生きる」をお読みになられる際はセットでお読みになられることをおすすめします。

武田先生の元でお茶を習って40年。週に一度のお稽古の後に記したノートの中から1年を振り返る形で描かれています。

仕事に精が出ない時でも、お稽古が始まった瞬間空気がスッと変わり、悩みや不安をその時は忘れられる。

お茶を通じて、感覚を研ぎ澄ませること、季節の移り変わりを体で感じ、季節と共に自身も自然に任せることの大切さを学んでいます。

何十年と続けていても先生から叱られるということに少し羨ましい気持ちになります。

大人になると叱られるという経験があまりないので、終わりのない勉強ができるのはとても奥深い世界だと思いました。

日本ならではの四季を存分に花やお菓子などを交えながら感じるお茶は本当に日本独特で改めて誇りに感じることが出来る1冊です。

本を読んでも内容が頭に入っていかない時や疲れている時におすすめ【去年の雪 】

著者:江國香織

江國さんならではのふわふわした空気感が感じられる小説です。

こんなに登場人物の多い小説は初めてでした。100人を超える人達の日常のありきたりな場面を少しずつ切り取って進んでいきます。

全ての人が繋がるわけでもないのですが、ふとした瞬間に繋がったり、現代・平安・江戸時代を行き来したり、人だけでなく物や音が時空間を超えて繋がる少し変わった物語です。

動物や幽霊まで色んな人がそれぞれの主人公となります。しかし不思議なことにこれほどの人物がでてくるのにガヤガヤしていなくて、どこか静けさまで感じられます。

本書は推理したり考えたりしたりする内容ではなく「何となく読む」のがおすすめの読み方です。

何を読んでも本の内容が頭に入っていかない時や疲れている時におすすめの1冊です。

2020年テレビ「王様のブランチ」でも紹介された話題の小説【52ヘルツのクジラたち】

著者:町田そのこ

泣ける1冊です。

それも切なさ、悲しさ、愛しさなど色々な感情で涙が止まりませんでした。

親からの虐待を受けてきたキナコ、キナコを助け出した性同一性障害のアン、キナコが移住先で出会った虐待を受けている少年、キナコを放っておけない親友の美晴。

登場人物の人たちがまっすぐでした。

親からの虐待は苦しく、親の愛を受けず孤独感と絶望感しかない日々から一歩踏み出す勇気にも泣けまます。

表題の52ヘルツの鯨は他の鯨が聞き取れない高い周波数で泣く世界で一頭だけの孤独な鯨を表しています。

この声がいつか誰かに届いてほしいという願いが込められています。

孤独を感じている人に読んでほしい。癒しと勇気がもらえるはずです。

涙なくして読み終えることは出来ない。切なくも余韻に浸れる【アジアンタムブルー】

著者:大崎善生

恋人を癌で亡くした主人公が彼女との過ごした日々を振り返りながら少しずつ前を向いて歩き出そうとする物語です。

アジアンタムブルーは、よくある純愛のお決まりのパターンとは一線おかれたストーリーです。

このストーリーは透明感のある表現に加え、主人公が死と向き合う姿に惹きこまれていきます。

愛する人を失う時に自分には何ができるのか悩みながらも寄り添う姿に泣けます。

彼女が亡くなる場面は悲しく切なかったですが、亡くなった彼女は幸せな人生だったのではないかと思います。

アジアンタムブルーは「アジアンタム」という植物からとったことばです。

アジアンタムは人気観葉植物ですが一度葉焼けを起こすと枯れてしまいます。水を与えても二度と元に戻ることはないとても繊細な植物。

この意味を知るとよりこの恋愛の切なさを感じます。

アジアンタムブルーは阿部寛、松下奈緒さん主演で映画化されています。映画のアジアンタムブルーもとても良い作品ですよ。

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