リアル鬼ごっこだけじゃない!独特なストーリーを展開する【山田悠介】さんの小説特集。

ミステリー・ホラー

リアル鬼ごっこの著者として有名な「山田悠介」さん。ホラーを中心としたハラハラとしたストーリーが特に中高生を中心に人気を集めている小説家です。

本記事では山田悠介さんの書いた小説を特集しています。山田悠介さんの描くストーリーは独特で読書好きな方からは作品によって様々な賛否両論が多いことでも有名です。

特にスッキリとした読後感を得たい方には不評な意見も多いのですが逆に読後に残るモヤモヤが何とも言えないクセになるという方には受けがいいのも事実です。

そんな中、モアブックでは山田悠介さんの書いた小説を独自にピックアップしてご紹介しますのでご興味や勇気のある方は一度手に取ってお読みいただいてはいかがでしょう。

背筋が凍り付きます。山田悠介さんのホラー代表作【親指さがし】

著者:山田 悠介

とある別荘でバラバラに解体された女性の遺体が発見された。最後まで見つからなかった、左手の親指を除いて…。

「親指さがしって知ってる?」沢武は同級生の由美からそう問われたことをきっかけに、友人5人で「親指さがし」というゲームをすることに。

皆で輪になり、親指を隠しながら女性が殺害されバラバラにされていく様子を想像すると、その殺害現場に意識を飛ばすことができるという遊びでした。

半信半疑の5人でしたが、噂通り5人は不気味な別荘へと誘われます。

あらかじめ共有していた方法で現実世界に戻ることができた武でしたが、言い出しっぺの由美だけが、現実世界から忽然と姿を消してしまったのです。

由美が見つからないまま時は過ぎて、武たち4人は20歳になろうとしていました。

由美の失踪から7年の時を経て、再び彼らを襲う恐怖の連鎖とは…?ホラー好きの方におすすめの背筋がぞっとする作品です。

『親指さがし』はコミック版も発売されています。文字・活字が苦手という方にはおすすめです。

過去(2005年)には三宅健・伊藤歩さんが出演し映画化もされていますよ。

読後は生身の人間の怖さを思い知ることになる【あそこの席】

著者:山田 悠介

物語の主人公は、転校生の瀬戸加奈。

加奈が指定された席に向かうと、クラスメイトたちから冷ややかな視線が注がれます。その後、加奈の周辺で起こる悪質な嫌がらせの数々。

加奈が座っている席にはこれまでにも3人の生徒がいましたが、いずれの生徒も失踪や自殺によってその席から姿を消していたのです。

あそこの席は呪われている…。加奈は自分に対する嫌がらせを誰がどんな目的で行っているのか調べるべく、担任教師とともに過去にその席に座っていた生徒3人について探り始めます。

エスカレートしていく加奈への嫌がらせ、少しずつ明らかになる「あそこの席」の謎…。

狂気的なラストは必見であり、本当に怖いのは生身の人間であると思い知らされる作品です。

『あそこの席』は映画化2005年に映画化されています。小説を読んでからだとちょっと相違する点もありますがこれも小説版と映画版の違いの醍醐味です。

現実では起きてほしくないSF要素のストーリー【レンタルチルドレン】

著者:山田 悠介

愛する息子、優を病気で亡くし、絶望的な思いを抱えながら生きていた泰史と冬美。

そんな二人が紹介されたのは、子どものレンタルと売買を行うP.Iという会社でした。

彼らはそのP.Iという会社の子どもたちのリストの中から、亡くなった優と瓜二つの子どもを見つけ、迷わず「購入」します。優が帰ってきてくれたような幸福感に包まれ、泰史と冬美には笑顔が戻りました。

しかし、新たな「優」を迎え入れてから数週間で、「優」に変化が起こります。突如、急激な老化が始まったのです。

「優」の身に何が起こったのか、そもそもP.Iという会社は一体何者なのか…。

様々な技術や医療が日々進化している昨今ですが、数十年、数百年後には本当に似たようなことができてしまうのではないか、と背筋がぞっとするストーリーです。

ミステリーというよりはむしろSFですね。思わず「怖っ」と言ってしまいたくなるような物語です。

読後感は気持ちよくないけど「考えさせられる何か」がある一冊【スイッチを押すとき】

著者:山田 悠介

子どもたちはどのような環境下で「自殺」を考え、実行するのか。

青少年自殺抑制プロジェクトの実験台として全国からランダムに選ばれた子どもたちは、心臓を止める装置を埋め込まれ、その作動スイッチを手渡されます。

国の実験台とされた子どもたちが収容される施設の監視員、南洋平。彼は何人もの子どもたちが自ら死を選んでいく姿を目の当たりにし、どうにかしてやりたいと思うようになります。

そんな時、新たに配属された施設では、7年もの間スイッチを押さずに生き延びている子どもたちがいました。

洋平は彼らと共に施設から脱獄し、彼らの「願い」を叶えてやろうと必死に逃亡生活を続けます。

子どもたちの「願い」は叶うのか、彼らが最終的に選ぶ道とは…?

ラストまでとにかく切なく、胸が痛む場面も多いのですが、「生きる意味」や「大切な人を想う気持ち」を改めて考えさせられる作品です。

『スイッチを押すとき』は2006年にSFヒューマンドラマとして当時俳優の成宮寛貴さん主演でドラマ化されています。

ホラーだけじゃない。山田悠介さんが描く感動系ストーリー【名のないシシャ】

著者:山田 悠介

人間の寿命が秒単位で見え、自らは子どもの姿のまま年を取らない「名のないシシャ」たち。

彼らは自分がもつ3年分の時間を人間に分け与えることができる特殊な能力を持っていました。

しかし、その時間の全てを分け与えること=自らの死を意味し、彼らは自分たちの寿命を縮めてまで時間を捧げたいという思いになることもなく、ただ日々を過ごしていました。

しかし、そんな彼らがそれぞれの運命の人(人間)と出会い、喜びや悲しみ、自らの能力を誰かのために使いたいという思いを抱くようになるのです。

「名前」を付けてもらい、共に時間を過ごし、人間の生と死を間近で感じ、何者でもなかった彼らがそれぞれの存在意義を感じ取っていく。

ホラー作品が多い山田悠介さんですが、この作品はとても心が温まり、切なく、優しい気持ちになれる物語です。

この作品だけは本記事(山田悠介さん特集)の中では唯一『心温まる』系の作品です。山田さんの描く感動系ストーリーの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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