温かく和やかなストーリーからスパイスの効いた恋愛ものまで。女性作家による小説5選。

こんな時に読みたい

男性作家さんと女性作家さんが描くストーリーには各々特徴があり楽しみ方も人それぞれです。中でも本記事では女性作家さんが書いた小説をご紹介しています。

女性のビジョンならではの小説は女性読者はもちろん男性も違った楽しみ方があります。

同性読者は共感、異性読者は新たな発見や気付きを得ることが出来ます。

それでは女性作家さんによる小説を5本サクッとご紹介しますので是非本探しのご参考にしてみてください。

読み甲斐あり!これ一冊でSF世界と恋愛ストーリーを堪能できる【塩の街】

著者:有川浩

自衛隊三部作のうちの第一作です。

突然塩の結晶が空から降り、人が塩になってしまう「塩害」が流行します。陸上自衛隊の秋庭と、助けた女子高生の真奈との恋愛小説です。

二人の恋模様だけではなく、壊れていく世界の中では暴走する人もいてSFの世界でも現実感がありました。頭の中で映像が浮かび上がるくらい滑らかな表現と心理描写でとても読みやすかったです。

命の危機にさらされた時の大切な人を守る秋庭の行動力には惚れ惚れしました。

他にも航空自衛隊の「空の中」や、海上自衛隊の「海の底」の2部作が刊行されており、どれも惚れてしまうような素敵な男が出てくるのでお勧めです。

「塩の街」はコミック版も販売されていますので活字が苦手な方におすすめ。コミックも世界に入りやすいですよ。

そろそろ恋をしてみたいと想う方へおすすめの1冊【植物図鑑】

著者:有川浩

さやかが行き倒れの青年の樹を家に連れ帰り居候させるところから物語が始まります。

樹は野草に詳しく、何者かよくわからないのですが、さやかは樹に惹かれていきます。

樹が野草を料理する場面が沢山出てきて、この本を読んでから道端に生えている名もない草と思っていた植物に興味がわきました。

レシピものっているので草を摘んで、料理をマネしてみるのも楽しいと思います。

樹とさやかの少女漫画に出てきそうなやり取りはキュンキュンさせてくれます。

そろそろ恋がしたいなと思っている方に是非読んでいただきたい作品です。

「植物図鑑」は2015年に岩田剛典、高畑充希さん主演で映画化されています。

アメトーク!の読書芸人のコーナーで光浦靖子さんがおすすめした【ふくわらい】

著者:西加奈子

直木賞候補作の西加奈子さんの作品です。ちなみに過去にアメトーク!という番組で読書芸人コーナーで光浦靖子さんが選んだ小説10選にもランクインしています。

長谷川家は容姿端麗な長男と弟と妹、両親、犬のさくらの絵にかいたような家族。

突然長男が事故で顔面の半分が崩れ半身不随になってしまいます。長男自身が現実に耐えきれず、自殺をしてしまい、家族の関係が壊れバラバラになります。

やがてさくらをきっかけに家族が少しずつ前を向いて歩き始めます。

幸せな家族から突然どん底におち、重く苦しいところもありますが、人間愛に溢れた小説です。

衝撃的な場面があり、読んでいる私も感情のふり幅が大きく、のめり込んでしまいました。

最後は温かな気持ちになります。読み応えたっぷりの小説です。

「野ブタ。をプロデュース」の脚本家が書いた癒しの1冊【昨夜のカレー、明日のパン】

著者:木皿泉

第11回本屋大賞で2位にランクインした本作品、タイトルとカレーの挿絵に惹かれて購入しました。

ドラマ「野ブタ。をプロデュース」の脚本家としても知られる木皿泉さんの小説です。

タイトルのイメージ通りとてもほっこりした気分になれるストーリーです。

主人公のテツコは夫の一樹を亡くしてからも義父(ギフ)と共に生活を続けています。テツコの恋人の岩井や裏の家のタカラなどユニークな仲間も登場します。

一樹の死から長いようで短い7年、喪失感を抱えながらもマイペースに少しずつ前を向いて生きるテツコたちに癒されます。

とてものんびりと優しい気持ちになれる物語でした。

疲れたなと思った方にぜひ癒しを感じて安らいでもらいたいと思います。

「昨夜のカレー、明日のパン」は仲里依紗, 溝端淳平, 星野源, ミムラ, 鹿賀丈史さんといった豪華俳優陣でドラマ化されています。小説はもちろん、映像化されたドラマも見ごたえたっぷりな作品です。

大人のスパイスが心に刺さる感じがいい。大人の恋愛短編集【愛なんか】

著者:唯川恵

12人の女性の恋愛短編集です。どれも心に響くものがありました。

恋愛と言っても夢心地やロマンティックさはなく、どれも現実的で良い意味で黒い部分が描かれていて余計心に刺さりました。

恋をして狂ってしまったり、自分の寂しさを隠して平気なふりをしたり、周りから浮いても自分を通したり、世間的にいうと間違えた方向なのかもしれないけれど、彼女たちに共感せずにはいられませんでした。

短編集とういうこともあり、少ない頁の中で密に描かれていました。長編よりも短編でよかったと感じました。1話ずつ恋愛を楽しめました。

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