疲れている時に読むと癒やされる!優しい心が芽生える物語特集。

大衆文学

ミステリーや恋愛小説も好きだけど読書といえば「癒やし」です。たまにはストーリーの展開にハラハラせず安心してゆっくりとくつろぎながら読書をするなら癒やし系小説がおすすめです。

お茶菓子とお茶を片手にほんわかドラマを見ているような気分で過ごすなら癒やし系小説です。

本記事では休日の読書をポカポカな気分で読みたい方におすすめな小説を5つご紹介したいと思いますので次の本選びのご参考にしてみてください。

行き詰まった時、立ち止まった時に読むと心が落ち着く【日日是好日】

著者:森下典子

大学生の時に茶道を習い始めた美智子。

大学卒業後、就活にうまくいかずフリーライターとして働き、その後結婚にも失敗、疎遠の父の死などうまくいかない人生ですが茶道には通い続けます。

細かく決められた作法を行う茶道を10年、20年と続け、やがて作法の意味に気づきます。

茶道の何度も繰り返すことで自然と身についた作法は、流れに身を任せて人生を歩むことに重なっています。人との一期一会の出会いは、茶道の一瞬一瞬でもあるのです。

茶道はお茶を飲むだけでなく、日々の所作が茶道に通じ、茶道を通して人生になっていると知り、茶道は実に奥深く感じました。

人生に迷っている人は何か答えを教えてくれるかもしれません。

「日日是好日」は黒木華、樹木希林、多部未華子さんといったキャストで映画化されています。

忘れかけていた純粋だった子ども時代を思い出す【あこがれ】

著者:川上未映子

片親を亡くしたという共通点のある少し大人びた神経質な麦と、群れない女の子通称ベガティーを中心に第一章では小学生低学年、第二章では高学年ごろを描いたお話です。

読み始めた1ページ目から空気感が独特で、文章が日の光が当たったようにキラキラしていて、宝石ような美しい言葉がちりばめられています。

日本を舞台にしているのに、なぜかヨーロッパの田舎街を想像してしまいました。子供たちの葛藤など繊細な心の動きが丁寧に描かれています。

子供時代に誰もがもっていた何かや誰かに対する「憧れ」という気持ちを思い出させてくれます。ずっと本棚に置いて、じっくりと何度も読み返して浸りたい一冊です。

人との出会い・人のぬくもりの良さを感じられる1冊【生きるぼくら】

著者:原田マハ

引きこもりの青年の人生(じんせい)と対人恐怖症のつぼみが祖母の家で暮らし、米作りに挑戦しながら成長していく物語です。

人と関わりのなかった人生が、人に頼ること、誰かのために何かしたいと思えた時に、希望を見い出していきます。

米を作ると決断してから、村の人の助けも借り米を収穫し、距離をとっていた母親におにぎりを食べさせるところが心に響きました。

自然の力は頑張る力をもたらしてくれると思いました。疲れた時に、山に行ったり、自然に触れたくなるのと同じなような気がします。

出てくる人たちが皆気持ちのいい人ばかりで、田舎に住むのもいいなとぼんやり思ってしまう物語です。

休日にひなたぼっこをしながら読むのにおすすめ【駐在日記】

著者:小路幸也

刑事をしていた簑島が元医者の花さんと結婚し、お巡りさんとして田舎の村に赴任したところから始まります。

この本の面白いところが、花さんの日記をベースに書かれている所です。

優しい語り口で、進んでいきます。逃亡者がやってきたり、姉の敵討ちに来たり、金塊に目が眩みトラブルが起きたりとちょっとした事件を人情深い簑島が丸く収めていきます。

ルールに従うのではなく、村にとって何がいいのか、若者の将来を考えたりする簑島がこの村の平和を守っている気がします。

住んでいる町にこんなお巡りさんがいればとても心強いなと思います。

続編もあるので、そちらも楽しみです。

まさに癒やしの本。心地のいい読後感を味わえます【ビオレタ】

著者:寺地はるな

恋人に振られた妙は偶然雑貨屋「ビオレタ」を営む菫に誘われ働くことになります。

ビオレタには小さな棺桶を販売しています。供養したいものを棺桶に入れて、雑貨屋の庭に埋めてくれます。

棺桶にしまいたいものを入れて蓋をすることで次に進む心の準備をしたい人がこの店を訪れます。

自己肯定が低い妙は自分を必要とされないことの辛さや、自分がいなくてもなんとかなっていることをぼやきます。その時に菫の息子の蓮太郎が言った言葉が私の心に強く残りました。

「人に何かしもらうことばかり考えてさ、特別に愛されたいならまず自分がそうすればいいじゃないか。相手にばかり要求するなよ。」

私に言われた言葉のような気がして、これからもこの言葉大事に胸にしまっておこうと思いました。

無理に忘れ去るのではなく、そっとしまうことで癒しをくれる棺桶。わたしも心の中に棺桶を1つ作っておきたいです。

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました