まとまった時間が無くてもサラッと読めるおすすめ短編小説特集。

こんな時に読みたい

小説を読みたいけど最近忙しくてなかなか読書に時間が取れない方におすすめなのが短編小説。今回はさくっと読みやすい短編小説集を5つご紹介したいと思います。

働く女性に読んでもらいたい一冊【ガール】

著者:奥田英朗

30代の働く女性たちにスポットを当てた短編集。

中でも本題にもなっている「ガール」が印象に残っています。年を重ねても自分の好きなファッションを身に着けるお光さんが素敵でした。

周りから「イタイ女」と言われても、自分らしさ全開にぶれない姿がかっこよかったです。30代という若くもなく、老いてもいない微妙な年頃の葛藤をうまく描いていて、男性作家なのになぜこんなに繊細で複雑な女性の気持ちがわかるのかと感心しました。

何歳になっても女性はガールでいてもいいんじゃないだろうか、自分らしく生きることが毎日のパワーになるのであれば周りの目をきにしすぎなくてもいいかと元気がもらえる一冊です。

雑誌に連載されていた恋愛ショートストーリー【おまえじゃなきゃだめなんだ】

著者:角田光代

雑誌に連載されていた恋愛のショートストーリーを一冊にしたものです。

特に心に残っているのは「消えない光」です。結婚時に何もしなかった夫婦が離婚するときに結婚していた意味を残すために離婚指輪を購入する物語です。

終わりの時を描いているのに暗くなく、新たなスタートラインにたつという清々しさがあり、すっきりした空気感がありました。

どのストーリーも日常の幸せや懐かしさなどが盛り込まれ女性の細かな心情がきれいに表現されています。一つの話が短いのでさらっと読めます。

軽いものをよみたいなという方におすすめの一冊です。

仕事を頑張っている・疲れている人におすすめ【そういうものだろ、仕事ってのは】

著者:重松清、野中柊、石田衣良、大崎善生、盛田隆二、津村記久子

「働く」をキーワードにした短編集です。

一通り読んだ後思わず本の題名を呟きたくなりました。誰かのためにに働いたり、仕事でたまにいいことがあったり、仕事という存在に助けられたりすることを改めて感じます。

重松清さんの「ホームにて蕎麦」はほろっと泣いてしまいました。家族の温かさにじーんときて、仕事をたまには休む勇気もひつようだなと思わせてくれます。

仕事を頑張っている人、疲れている人にぜひ読んでほしいです。

力を抜いて明日も適度に頑張るかと元気をくれる一冊です。

芥川賞作家、直木賞作家たちによる豪華な短編集【あなたとどこかへ】

著者:吉田修一、角田光代、石田衣良、甘槽りり子、谷村志穂、林望、片岡義男、川上弘美

芥川賞作家、直木賞作家たちののドライブをテーマにした豪華な短編集です。

角田光代さんの「時速40キロで未来へ向かう」が一番印象的でした。

失恋した姉がスイッチが切れたかのように気力をなくしていると、弟がドライブに誘うという物語です。

弟の優しさが響いてきて、ドライブの車の中の狭い空間は癒しの空間でもあるように感じました。

運転していると正面を見ているのでお互い目を見ずに前を向いて話せるので、普段恥ずかしくて言えないことも言えるような気がします。

大切な人とのドライブのワンシーンを切り取った物語は素敵でした。

悩んだり、行き詰った時にドライブに行くのもいいかもしれません。

ちょっぴりブラックな8つの物語が楽しめる【冷蔵庫を抱きしめて】

著者:萩原浩

8つの物語が入った少しブラックな感じの短編集です。

特に「ヒット・アンド・アウェイ」が爽快で面白かったです。

DVの夫から逃れるために、秘かにボクシングジムに通い特訓をして仕返しをしたところはスカッとしました。

他にも摂食障害、精神疾患などすこし重たく感じるものもありますが、苦しみを抱えた主人公たちを応援したくなります。

ゾクゾクっとくる話や、ほっこりした話も盛り込まれていて、ユーモアもありバランスのいい短編集です。

現代社会での悩みが沢山出てくるので身近に感じました。何か読みたいけれど、何を読んだらいいかわからないという人にお勧めです。

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